|
一般的に云って ある程度以上の年齢になってから まったく新しい業務に挑戦することは大変な苦難を乗り越えなければなりませんが、添乗員の仕事は通常の仕事以上に この傾向があります。
新人添乗員として 派遣先の旅行業者に行けば、場合によっては、ご自分のお子さんより若い方から 時には厳しい叱責を受けることになります。
第一、その前に 「え〜!!60歳過ぎた新人なの・・・」と派遣先旅行業者のほとんどの方は嫌がられるでしょう。
旅行に参加したお客様も 同じ新人なら若い人が良い・・・と思われるのもごく自然なことです。
体力も想像以上に必要です。 時には早朝から深夜まで業務が及ぶこともあります。旅行自体、基本的に疲れることが多いものです。 参加者としてのお客様でさえそうですから、お世話をさせていただく添乗員であれば尚更です。
私どもとしても 10人の方がトライされて 半年後に残ってくださっているのはせいぜいお一人か、お二人ではないかと考えております。
以上のような状況ではありますが、弊社では シニアの方こそ添乗員にふさわしい部分が大いにあると考えております。
良い添乗員とは どんな人でしょうか?
もちろんいろいろな要素があります。 知識が豊富 話術が巧み きちんと細かい確認ができる 時にはリ−ダ−として参加者を引っ張る力も必要でしょう。何よりも お客様に喜んでいただこう、楽しんでいただこうという気持ちが必要です。
私どもでは 最終的にはその添乗員さんの「人間力」だと思っています。
「添乗」という仕事は、もっとも 人間らしい仕事の1つです。
「人」である添乗員が 参加者であるお客様=「人」に対して、喜んでいただこうという気持ちをもってお世話をする仕事です。
人を一番喜ばせる、感動させることが出来るのは美しい風景でも、すばらしい遺跡でも おいしい食事でも なく、「人」だと考えております。
当然一番「怒らせる」ことができるのも「人」ではありますが。
この意味で、シニアの方々には 若い方にはない 長く深い人生経験があります。この人生経験は「人間力」の礎となって、よりお客様の心に伝わるサ-ビスができる元になるはずだと考えております。
TRAVEL(旅行)の語源は TROUBLE(問題)と同じものだといわれています。
旅にはさまざまな問題やハプニングが起きます。 そんな時 シニアの皆さんの偉大な人生経験が活かされてくるはずです。
ましてや、これからの日本は超高齢化社会を迎えます。 現在でも70歳 80歳でも元気に旅行に参加される方がたくさんいらっしゃいます。 60代など 職業人としてまだまだ現役バリバリのはずです。
先に申し上げたように、少なくとも最初の段階では シニア添乗員には多くのまた大きな壁があるのが現実です。
しかし、少数かもしれませんが それらの壁を乗り越えた方には、若い方々とはまた違った意味で すばらしいプロの添乗員さんになれる大いなる可能性があると私どもは信じています。
|